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【開業支援コラム】Vol.14【設計・施工】開業を迎えるにあたっての注意点

施工業者さんによる工事が終わると、いよいよ院長が思い描いていた歯科医院が形として完成します。開業を決意してから現在に至るまで、おそらく何度も打合せを重ね、忙しい中色々と準備を進めてこられたのではないでしょうか。また、場合によっては想定外のトラブルに見舞われるなど、大変なこともあったことかと思います。実際に自分が思い描いてきた理想のクリニックを目の前にして、きっと感慨もひとしおかと思います。

しかし、医院の完成は重要な節目のひとつではありますが、あくまでスタート地点に立ったにすぎません。本当に大事なのは、採用したスタッフや支えてくれる業者さんと協力し、今後長きに渡ってたくさんの患者さんに来院いただける医院づくりをしていくことです。院長先生にはぜひ気持ちを新たに、スタートを切っていただければと思います!

早速ですが、開業を迎えるにあたってのいくつか注意しておいた方が良い点がありますので、ぜひ次の項目をチェックされてみてください。

①設計通りに施工されているか入念にチェック

工事が終了して真新しいクリニックを目の前にすれば、院長先生の理想や想いがこもっている分、なおさら良く見えるのではないでしょうか?しかし、ここで油断は禁物です。ぱっと見綺麗に見えたとしても、よく見てみたらきちんと設計書通りに施工されていなくて、目立たない部分が手抜き工事になっているなどの可能性があります。とはいえ、内装デザインや施工のプロではない院長先生が、細かい部分までチェックし不備をすべて指摘できるかというと、なかなか難しいのが現実かと思います。なので、もし可能であれば、医院をデザインしてくれたデザイナーや、開業をサポートしてくれたコンサルタントなど、プロ立ち合いの元でチェックができれば安心です。

②外装や内装等に不備(汚れ・傷など)が無いか入念にチェック

ぱっと見とても綺麗に見えたとしても、よく見たら施工業者さんのミスで壁紙や床材、各種什器やインテリアなどに汚れや傷などがついてしまっている場合があります。工事が終了した時点できちんと指摘すれば、無料で直してもらえるなど何かしらのフォローをしてもらえるはずです。開業後しばらく経ってから傷や汚れに気づくと、引き渡し後につけたものなのではないかという話になり、十分なフォローが受けられない可能性も想定されます。ぜひ面倒臭がらず、細かい部分までしっかりとチェックするようにしましょう。

③実際に診療のリハーサルをおこない、使い勝手をチェック

スタイリッシュで洗練された外観、清潔感があって落ち着いた雰囲気の内装など、医院の見た目はとても大事な要素ですが、実際の使い勝手(利便性)も絶対に外せない重要な要素です。患者さんをお迎えする前に、スタッフ同士で診療のリハーサルをおこない、機材の使い方や診療室の導線などを確かめるようにしましょう。リハーサルをきちんとおこない慣れておくとこで、開業後の診療がスムーズに回せるようになります。また、施工不良や設置した機材が動かないなどのトラブルを事前に見つけることができれば、開業までに対処することも可能です。

④開業時の状態を記録として残す

①の項目でも触れた通り、工事が完了したら医院開業のプロに協力を仰ぎ、細かい部分をチェックしましょうと申し上げましたが、その際に写真や動画でしっかりと記録を残しましょう。開業時の医院の状態をしっかり写真や動画で記録することで、開業後に施工不良などのトラブルが出てきた際に、証拠として提示することができます。例えば、診療後1年も経たないうちに、壁紙や床材が剥がれてきた。開業当初は問題無かった水回りで水漏れが発生したといったような事例です。証拠がないと責任の所在がはっきりせず、施工業者さんとの間で水掛け論になってしまうリスクがあるので、できる限り対応するようにしましょう。ちなみに、什器や機材が搬入されてしまうと、後からチェックが難しくなる箇所もあるので、そういう場所は優先的に確認して記録に残すようにしましょう。また記録したデータがいつのものなのか日付をしっかりつけておくことも重要です。